2018年9月15日(土) 東京都 千代田区


◎「フクシマで起きたこと、学ぶべきこと」

チラシ:20180915

月 日 : 2018年9月15日(土)講演・質疑応答13:30〜15:30(開場13:00)

場 所 :カトリック幼きイエス会  ニコラ・バレ修道院 9Fホール(東京都千代田区六番町14-4)

アクセス:JR、メトロ四ツ谷駅 麹町口出て左すぐ

参加費:1000円

申し込み先:講演会事務局
Mail : atm.senkyou2018@gmail.com
Fax : 03-3402-1089

郵便番号、住所 氏名を御記入の上お申込みください。後日、葉書を送らせて戴きます。
(申し込み締切り8月10日、 定員になり次第受付終了とさせていただきます)

主 催:港・品川宣教協力体福祉連絡会

 

◆ 小出裕章さんからのメッセージ ◆
2011年3月11日、巨大な地震と津波に襲われ、東京電力・福島第一原子力発電所は破局的な大事故を起こした。
 それから7年以上の歳月が流れたが、いまだに現場の状況すら分からない。国と東京電力は「ロードマップ(行程表)」を作成して30年から40年後には、熔け落ちた炉心を回収し容器に封入する、それを事故の収束と呼ぶとしてきた。容器に封入したところで、放射能が消える訳ではなく、その後数十万年から100万年、安全に保管し続けなければならない。その上、次第に明らかになって来た現場の状況を見れば、熔け落ちた炉心を回収することなど100年たってもできない。
 発電所周辺の環境では、10万人を超える人々が避難という形で生活を根こそぎ破壊されて流浪化した。そして数百万人の人々が、今は「原子力緊急事態宣言」下であるとの理由で、放射能汚染地帯に棄てられ、子どもも含め被曝しながらの生活を強いられている。多くの日本人はすでに忘れさせられているが、この「原子力緊急事態宣言」は7年以上たった今も解除されていない。それどころか、この「緊急事態宣言」は実は今後100年たっても解除できない。
 今、生まれ落ちた赤ん坊すら、フクシマ事故の収束を見ることが出来ないし、「緊急事態宣言」下で生きるしかない。
 それほどの事故を前に、原子力を進めてきた人々は、東京電力の会長・社長以下誰一人として責任を取ろうとしないし、処罰もされない。政治家も官僚も学者もそうである。責任を取らずに済むことを知った彼らは、今は止まっている原発を再稼働させ、さらに原発を海外に輸出してカネ儲けをしようとしている。フクシマの事故から学ぶべきは、人間は神ではないこと、そして、他者を踏みつけにして自らの利益を求めてはいけないことである。

 

 

 

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